2003年5月19日(Web公開日:2003年11月10日)
私は行政のためのPPPnewsというメールマガジンを購読している。メールマガジンの内容は、行政のためのPPPnewsのサイト上で公開されている論文の紹介である。
論文は行政職員向けと、それ以外の一般向けとで異なっている。IDとパスワードを入力し、行政会員、一般会員それぞれのページに移動した後に、論文をダウンロードするなり閲覧することになる。一般会員は行政会員向けのページへ移動できないし、逆に行政会員は一般会員向のページへは移動できない。そして、行政職員向けの論文を一般人は見ることができないし、逆に一般向けの論文を行政会員は見ることができないのである。具体的な事例を紹介すると、自治体経営を扱った論文を一般は見ることができないのだ。
情報の共有が叫ばれる今日、これは極めて不思議なルールだ。このルールに疑問を持った私は、2003年5月19日、PPPnews事務局に疑問をぶつけることにした。それが以下の質問メールである。
質問です。 なぜ行政会員と一般会員で公開される論文が異なるのか。 情報は共有されるべき。例えば「自治体経営」は行政会員向けとなっているが、一般会員の中でも、自治体経営に関心のある人はいるはずです。 ---- |
5月19日に以下のような回答をPPPnews事務局より頂きました。正直、ガッカリです。
石田 修二さま お世話になっております。PPPnews事務局の藤田です。 いつもご愛読をありがとうございます。 ご質問をありがとうございます。 「情報は共有されるべき」というご意見ももちろんごもっともでありますが、私どもは「行政会員、一般会員それぞれにあった情報を提供したい」という主旨で当サービスを運営させていただいております。ご期待に添えず申し訳ありません。 このサイトは無料サイトで、PPPの考え方の啓蒙活動の一環として行っております。来年度、行政会員向け、一般会員向の内容をあわせて、出版化していくことも検討しておりますので、そのときにはメールニュース等でご報告いたしますので、よろしくお願い申し上げます。 この度のご意見は、今後の「行政のためのPPPニュース」の運営のご参考にさせていただきます。今後ともPPPnewsをどうぞ、よろしくお願いいたします。 PPPnews事務局 |
この回答には到底納得できない。正直、かなり失望した。
それぞれに合った内容を提供するというPPPnewsの主旨は理解できる。しかし「それぞれに合った内容を提供する」と「両方とも公開する」は相反する話ではない。それぞれの合った内容を提供しつつ、それを広く公開することは可能なはずだ。
何度も言うが、私は、行政会員向けと一般会員向けの論文を一緒にしろと言っているのではない。両方とも公開せよと言っているだけなのだ。その問いに正面から答えないPPPnews事務局の対応には怒りを通り越して、失望した。もう勝手にしてくれ。逝ってよし!
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