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このページは、上田修子さんが作られた、「moodle 上田修子の小枝にようこそ」を参考に、 Moodleをレンタルサーバ、lolipop(ロリポップ)にインストールする方法を説明しています。
具体的には、以下のような構成から成っています。
Moodle公式サイトのダウンロードページにアクセスして、moodleパッケージをダウンロードします。
4種類ありますが、Latest Stable Branchあたりが無難でしょう(人柱になりたい人はLatest Development Nightlyをダウンロードしてみて下さい)。
パッケージ名 | 邦訳 | 説明 |
---|---|---|
Latest Stable Branch | 最新の安定したブランチ | リリース後、修正パッチが加えられたソースです。日々更新中。 |
Latest Stable Release | 最新の安定したリリース | 1.*.*としてリリースされた時のソースです。 |
Previous Stable Branch | 一つ前の安定したブランチ | 古いVerですが、これも日々更新中のようです。 |
Latest Development Nightly | 最新の開発中のソース | 開発者や人柱になってもいい人向け。日々更新中。 |
ファイル形式は.tgz と.zipの2種類があり、Windowsユーザは.zipを選択すると解凍が簡単に行えます。
ついでに必要な言語パックの最新版もダウンロードして、langフォルダの中に上書きしておくとよいです。
ダウンロードが終わったら、ファイルを解凍(展開)します。WindowsXPユーザはダウンロードしたファイル・アイコンの上で右クリックして、[すべて展開]を選択します。他のOSのユーザは解凍ツールなどを使って、それぞれの方法で操作を進めてください。
解凍したパッケージの中にREADME.txtがあります。英語ですが、たいして難しいことは書いていませんので、一読するとよいでしょう。
以下にREADME.txtファイルの内容を要点のみ記します。
実際には、データ格納用のディレクトリを用意したり、config.phpに適切な値を書き込んだりしなければいけないので、10分以上かかるでしょう。
いずれにしても、このREADME.txtに必要最低限の注意事項が記されていますので、必ず読むようにしましょう。
moodle用のデータベースを作成します。lolipopでは、以下のURLの「データベース作成」欄にMySQL操作方法が解説されています。(Moodleとは異なるソフトのためのマニュアルですが、やり方は同じです。)
解凍したパッケージの中にconfig-dist.phpがあります。 これをコピーして、config.phpを作成します。 config.phpをテキスト・エディタで開き、以下のように編集します。
データベースのソフト名を指定します。MySQLを使うのであれば、そのままで結構です。
データベースサーバのホスト名を指定します。
データベース名を指定します。
データベース作成時に決められた(あるいは自分で決めた)ユーザ名を指定します。
moodleサイトそのもののユーザ名ではありませんので、間違えないよう注意しましょう。
データベースにアクセスするためのパスワードを指定します。
データベースの中のテーブルを識別するためのテープル接頭辞を指定します。
デフォルトのままで結構ですが、直接自分でデータベースを操作される際に、mdl_から始まるテーブル名がmoodle用のものだということを覚えておきましょう。
同じデータベース上に複数のmoodleサイトをインストールしたい時は異なるテーブル接頭辞を指定します。
moodleをインストールされたサイトのルートとなるURLを指定します。(最後尾の「/」は不要です)
一般に「フルパス」と呼ばれるアドレスです。moodleサイトのファイルがあるURLを指定します。
moodleで作成されたデータを格納するディレクトリを指定します。ここで指定したディレクトリ(例:moodledata)はWebサーバ内であれば、どこでも構いません。そのフルパスを指定してください。
FTPクライアントで、パッケージ内のmoodleフォルダの中のファイルやフォルダをすべてWebサーバに転送します。
moodle用に新たなディレクトリを作るのであれば、パッケージ内のmoodleフォルダをそのディレクトリ名に変更して、そのままWebサーバに転送するとよいでしょう。
ただし、config.phpで指定したパスと整合性がとれるよう注意してください。
※langパッケージが重いので不要な言語パックは削除するとよいでしょう。
config.phpで指定したデータディレクトリをサーバ上に作成して、アクセス権限を777に変更します。
パッケージをアップロードしたディレクトリにブラウザでアクセスして、インストール作業を行います。
ライセンスがGPLであることその他が表示されますので、確認して[Yes]をクリックします。
データベース内に必要なテーブルが作成されます。Successと表示されていれば問題ないです。画面下部の[Continue]をクリックします。
この後も、画面の指示通り[Continue]をクリックして、インストールを進めます。途中、文字化けが生じた場合は、ブラウザのエンコードをEUC-JPに変更して対処してください。
説明を省いている項目はデフォルトのままで構いません。インストール完了後に、管理メニューから再設定することができます。
サイトのタイトルや説明を入力します。後で変更できるので、適当で結構です。
サイト管理者ユーザのアカウント設定を行います。
特に説明していない項目はデフォルトのままで構いません。
[Update Profile]をクリックすると完成したサイトが表示されます。
文字化けして表示される場合は、エンコードをEUC-JPに変更してください。
データディレクトリのパスで記述したディレクトリを作成していない、あるいは作成した位置が誤っている場合、インストール時にエラーが表示されます。
アクセス権限が誤っている場合は、インストール時にエラーが表示されます。データディレクトリの作成とアクセス権限設定を、確認してみてください。
ソースをダウンロードし、解凍します。
解凍後に各ディレクトリを次の場所にそれぞれ転送します。特にいじる箇所はありません。
あえていじる点を挙げれば、出欠を入力する際、デフォルトでは、欠席ボタンがオンの状態になっていますが、これを出席ボタンをオンの状態にしたければ、blocks/attendance/updateAttendance.php の156行目あたりを次のように変更します。
変更前(デフォルト)
$status = 'A';
変更後
$status = 'P';
最後に、自分のMoodleに管理者権限でアクセスし、管理ページから出欠モジュールが動くようになります。
なお、今回、出欠モジュールをインストールしましたが、他のモジュール(例:Quickmailなど)も同じ要領でインストールします。
大勢の人が同時アクセスするような本格的なmoodleサイトをホスティング・サービスで構築したいという場合は、moodle公認ホスティングを利用するとよいでしょう。
cronが定期実行(例:5分毎)されると、フォーラムに投稿された内容が登録ユーザに自動的にメール送信されます。フォーラムを使わない、ゲストログインを許可して広く情報発信するなどを想定した個人サイトでは、この設定がなくても構いません。(手動実行も可能です)
ちなみに個人レベルで利用できる価格層のレンタルサーバだと、さくらインターネットのスタンダードプラン(月額500円/1GB)でcronの設定ができるようです。(私は使ったことがないので、各自で調べてみてください)
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