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LaTeX

お品書き

英語のフォント(欧文フォント)は,標準では Computer Modern という書体になっています。これを Times にするには,2行目に次のような1行を追加します。

¥documentclass[twocolumn]{jsarticle}
¥usepackage{newtxtext}
¥begin{document}
.......
¥end{document}

Platino(パラティーノ)フォントにするには,次のようにします。

¥documentclass[twocolumn]{jsarticle}
¥usepackage{newpxtext}
¥begin{document}
.......
¥end{document}

ページ番号を振りたくないときは,プリアンブル(preamble,前口上)に ¥pagestyle{empty} と書きます。

タイトルと概要

タイトルを出力するには次の4つの命令を使います。

¥title{文書名}
¥author{著者名}
¥date{日付}
¥maketitle #文書名・著者名・日付の出力

上の3つは ¥maketitle の前ならどこにあっても構いません。3つの順序もどれが先でも構いません。

タイトル,著者名,日付が長い場合は,¥¥ で区切るとそこで改行します。

また,著者が複数いるときは,¥and で区切ります。¥and の直後には必ず半角空白を入れます。¥and の直前の半角空白はあってもなくても構いません。

タイトルや著者名に脚注を付けるときは,¥thanks という命令を使います。

¥author{湯川秀樹¥thanks{京都大学} ¥and 朝永振一郎¥thanks{東京教育大}}

¥date 指定を省略すると,文書ファイルをLaTeXで処理した日付を出力します。

article, jarticle, jsarticle クラスでは,タイトルは本文の第1ページの上部に出力されます。もしタイトルのページに独立に1ページとりたいなら,

¥documentclass[titlepage]{jsarticle}

のようにドキュメントクラスのオプションとして titlepage を指定します。

また,¥maketitle の直後に ¥begin{abstract}¥end{abstract} で囲んで論文の要約を書いておけば,タイトルと本文の間に出力されます。

空白の扱い

半角空白をいくつも出力するには,¥ で区切ります。以下は半角の空白6個分の例です。

Fill in the ( ¥ ¥ ¥ ¥ ¥)'s.

途中で改行されると困るときは ~ (チルダ)を使います。

Fill in the (~~~~~~)'s.

区切りの要らない命令

$はTeXでは数式モードの区切りという特別な意味を持っています。「29ドル」という意味で $29 と書きたい時は,¥印を付けて ¥$29 と書きます。

特殊文字

改行記号は,¥P,copyrightは ¥copyright,イギリスの通貨£は¥poundsと書きます。

星印 * は,標準では上寄りに出力されますが,$*$のように $ でサンドイッチすると中央に出力されます。

英文用のエムダッシュ(通常1cmの長さのダッシュ)は ---で出力します。

スペイン語で使われる上下ひっくり返った感嘆符は !',上下ひっくり返った疑問詞は ?' と書きます。アクセント付きであれば,

は Macの場合,option + [ で,shift + option + [ で入力できます。例えば,「コーヒー」を意味する単語であれば,caf¥’{e} のような感じです。他には ¥~{o} があります。

!'Buenos d¥’{i}as!

書体を変える命令

和文書体

とりあえずゴシック体に変える命令は ¥textgt{...}

¥textgt{ゴシック体}は見出しなどに使います。

欧文書体

¥textbf{Boldface}見出し
¥textit{Italic}署名
¥textsl{Slanted}Italic の代用。ローマン体を機械的に斜めにしたもの。非推奨
¥textsf{Sans Serif}見出し
¥texttt{Typewriter}コンピュータの入力例

¥textit{...} の代わりに ¥emph{...} という命令を使うこともできます。強調(emphasis)の場合は,こちらの方がわかりやすい名前です。

箇条書き

itemize 環境

¥begin{itemize}
¥item これこれ
¥item あれあれ
¥item それそれ
¥end{itemize}

入れ子にすると,記号が変わります。

enumerate 環境

頭に番号を付けた箇条書きです。

¥begin{enumerate}
¥item これこれ
¥item あれあれ
¥item それそれ
¥end{enumerate}

入れ子にすると,番号の付き方が変わります。

description 環境

左寄せ太字で見出しをつけた箇条書きです。

¥begin{description}
¥item[日時] 2016年6月23日 午後3時
¥item[場所] ハニービル
¥end{description}

見出しの直後で改行したい場合は,¥mbox{} という見えない箱を入れるとうまくいきます。

¥begin{description}
¥item[日時] ¥mbox{} ¥¥
2016年6月23日 午後3時
¥item[場所] ¥mbox{} ¥¥
ハニービル
¥end{description}

空白を出力する命令

左右にスペースを入れるには次のどちらかの命令を使います。

¥hspace{長さ} # 行頭・行末では出力されません
¥hspace*{長さ} #行頭・行末でも出力されます。¥hspace*{1zw} は全角空白を一つ入れるのと同じ

段落間などにスペースを入れるには次のどちらかの命令を使います。

¥vspace{長さ}
ページ頭・ページ末では出力されません。段落間に余分のスペースを入れる時によく使います。
¥vspace*{長さ}
ページ頭・ページ末でも出力されます。図を貼りこむスペースを空けるときなどに使います。

例えば,0.5行分のアキを入れるには ¥vspace{0.5¥baselineskip} とします。

罫線

¥underline{...} で下線を引くことができます。例:¥underline{ほげほげ}

¥hrulefill で水平の罫線が引けます。

¥dotfill で水平の点線が引けます。

¥fbox{...} で囲み枠が描けます。例:¥fbox{ABC}

¥framebox[w]{...} で幅 w の囲み枠を描くことができます。

¥framebox[2cm]{ABC} # 文字が中央揃え
¥framebox[2cm][l]{ABC} # 文字は左揃え
¥framebox[2cm][r]{ABC} # 文字は右揃え

リンクはご自由にどうぞ。

  【コンピュータメモ】

Last modified: 2016-09-16 12:34:19