二項分布とは、ある試行を行い、2つに1つのうち片方の現象が起こる確率を p とした場合、n 回の試行でその現象が r 回起こる確率の分布です。例えば、コイントスを6回行ったとき、表が出る確率といったケースです。
ExcelやLibreOfficeであれば、(統計のカテゴリに)BINOMDIST
関数が用意されています。
コイントスを行った場合に、表が出る確率と確率の合計を求めましょう。また、各確率関数の確率をグラフに表して確率の変化を捉えましょう。なお、コイントスは6回と20回の2通りを行うものとします。
(1)表計算ソフト上に次のようなシートを用意します。
(2)セル【B5】を選択し、次のようにBINOMDIST関数を設定します。
(3)セル【B5】の式をセル【B12】までコピーして、確率を求めます。
(4)最後に、確率の合計を求めて 1(100%)になればOKです。
グラフ化すると次のようになります。
試行回数が20回の場合、確率とグラフはそれぞれ次のようになります。
表または裏が出る回数は試行回数の半分くらいになる可能性が最も高くなったことがわかります。
試行回数に関係なく、確率の合計は1(100%)になることがわかります。
勝率6割の将棋のA級棋士が、順位戦9対局のうちの勝ち数 X の分布をグラフ化してみましょう。(小寺平治『新統計入門』裳華房, 1996年, p.54)
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